蒼Qあれ!

ロードバイクチーム『Be-Blue』のブログ

ナルシシズムの恐ろしさ②

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「ナルシシズムとは、無意識下での自己不適格感」

まさに、ぐうの音も出ない正論である。

ナルシシズムはあらゆる問題の根源でもある

 www.youtube.com

社会学者の加藤諦三さん。僕はこの方の存在を全然知らなかった。敬愛する丸山健二さんと同様に、「ナルシシズムの危険性」を非常に正確に、忠実に理解されている方で、感服した。ツッコミどころが一切ないのである。

詳しくは、映像をじっくりと観ていただきたい。

ナルシシズムは非常に身近で、且つ、大きな世界的危険性でもある

以前エントリした時に、書くべきことはすべて書いた。日本(世界)を、「自分さえよければ他人なんてどうだっていい」という考え方の人間ばかりで満たそうとして、それを実現した人たちが、現実にいるのである。

その人たち支配者にとっては、世界が「自己中心的」で満たされていた方が都合が良かったのだろうね。

be-blue.hatenablog.com

だから、特に今更書くことはないのだけれど、加藤さんのお話を聞いて「ナルシシズム」とか「ナルシシスト」が、ただの「うぬぼれ屋さん」だと認識されていることは、非常に怖いなあ、と改めて感じさせられた。

ナルシシストはなぜ弱いのか

加藤氏は映像の中でこうおっしゃっている。

(ナルシシズムの)攻撃性は弱さに変相する

なるほど、おっしゃる通りだと思った。

また、僕個人として、なぜナルシシストが弱いかと言えば、それは、全体感が欠如しているからだと思う。

物事というのは、基本的に全体があって、その内部に部分があり、全体が部分を司り動かしている。(もちろん、部分が全体を動かしているという相関性もあるわけだけれど、ここではその本質はあまり関係ない)だから、正しい判断を行う為には、全体を正しく忠実に把握・理解していなければいけないわけだ。

しかしナルシシストというのは、「自分自身」という「部分」しか見ることのできない一種の病的状況であるから、どうしたって全体を見ることが出来ない。だから、判断を誤るし、正しい判断ができない。

加えて言うなら、夢中になって見ているはずの「自分自身」のことさえ、実は、全然忠実に、正確に観測できていない。だから、現実(実際)の自分のダメさ加減と、理想として思い描いている(妄想、空想上)の自分の崇高さのギャップに苛まれ、おかしくなっていくのだろう。

集団ナルシシズムとヒューマニズムの戦い

これも、ぐうの音も出ない。

世界を歴史的に見ると、支配者(資本主義・超巨大資本家)があらゆる手段を使って、集団(国家、民衆、組織、宗教)をいかに支配・コントロールして、世の中や社会の混迷を深め、人民を恐怖に沈め続けられるかという試みの連続だった。

その試みの連続が、今の、超劣化社会を生み出して、結果、世界中が、どうしようもないナルシシストのはびこる世界になってしまったのだろうと思う。

幼少期の頃に、両親の愛情を持って当たり前に消化されるはずだったはずの「幼児性」を、様々な事情で消化しきれなかった(してもらえなかった)場合、ナルシシストになりやすいという研究もあるそうな。(この状況を、『即自』と言い、対義語として『対自』という言葉がある)

鍵っ子とか、共働きとか、離婚率増加とか、これらは往々にして、その環境下で育てられた幼児がナルシシズムに染まってしまう要因にもなるそうで、その要因さえも、実は戦後、政治的に、外国勢力、GHQとかCIAとかに押し付けられて、日本は今に至るとか至らないとか。

ああ、怖い怖い。

全部、作り出されているってことですか……?

井上くんに怒られる

というわけで、こういう小難しく怪しげなエントリーばかりしていると「OSWさん、もう自転車のトレーニング日記くらいでいいんじゃないですかねえ……」と、井上くんに叱られる。

「え、なんで?」

「だってえ、あんなにいろいろ書いていたら、応募してくる人が、めちゃくちゃプレッシャー感じるじゃないですかあ」

「んー、まあねえ……。確かにそうだけど、でも、また、チームに、おかしなキモキモナルシシストが入ってきたら困らない?」

「そりゃあまあ困りますけどお……」

「それにさ、こんなブログがプレッシャになるようじゃ、どっちにしたってロードは強くなれないし、沖縄でなんか戦えないよ」

という、最近のBe-Blue。ほのぼのとした平和な会話である。(本当か?)

組織や集団というのも、自分たちが気づかぬうちに、無意識的に、集団ナルシシズムに侵食されていたなんていうことはよくあることだから、自分たちも気をつけなければいけないなあと感じた一日でございましたとさ、ちゃんちゃん。

少しは自粛したほうがいいのかな?笑