勝つことは虚しい
知る人ぞ知る、雀鬼こと桜井章一氏はこう語る。
「勝つって、虚しいんだよ」
他人に勝つことは重要ではない
固執や執着は弱さの表れ
チーム『Be-Blue』は、一応(今の所は「一応」という表現が適切かと思う)レース志向?のロードバイクチームである。しかし、全くもって勝つことを重要視はしていない。
それと同時に、メンバー募集の要件も、「走力と実績はとりあえずどうでもいいから、他人を思いやれる一人前の立派な人間を目指せる奴、来いよ! 一緒に走ろうぜ!」とさせて頂いている。
なぜか。
それは、勝ちに執着する人間は弱いということを、この雀鬼 桜井章一氏から教わったからということも、理由の一つである。(僕は雀鬼会の人間ではなく、氏の著書のいち読者でしかない)
なにかに固執する。
一つのことに執着する。
特定のものに拘る。
見る人によっては、一見よさ気に見える状況かもしれないが、氏は、これを非常に脆弱な状態だと言う。なぜなら、この状態は、視野が狭窄した状態で、全体が見えていない状況であるからだと言う。
全体が正しく見えていない状況というのは、「勝ち」とは程遠く、つまり弱い、ということなのだと、氏は語る。
真に正しい判断は全体が見えてなければ出来ない
『自分中心に主観で物事を考えるのではなく、自分をチームの一部と考え、その時その状況でどういう行動をとればチームに良い影響を与えるか、正確に判断することが出来る』
と、メンバー募集要項にも書いたように、視野が狭窄しておらず全体を正しく見つめることができるというのは、『Be-Blue』のメンバーとしては非常に重要なことで、これは、客観や科学、論理や理論で物事を捉える能力がある、ということにも繋がっていく。
なぜ僕が「自らの思考からナルシシズムを徹底的に排除するべき」と書くかといえば、結局、ナルシシズムに陥っていては、見るべき全体を見ることができず、結果、メンバーとして・人としての判断を誤る可能性が大きいからなのだ。
他人の気持ちが理解できない、思いやることができない、
未来を想像・想定することができない、
という人間性も、結局は、全体が見えないことに繋がってしまうし、全体が見えなければ、正しい判断が出来ない。正しい判断のできないメンバーがいては、チーム全体が危険に晒されてしまう。そういう理由から、『Be-Blue』はナルシシストの参加をお断りしているのである。
「負けること」からしか得られないことがある
僕も含め『Be-Blue』に所属しているメンバーのみんなはプロ選手ではないので、勝つ必要がない。なにがなんでも勝って、おカネという生活の糧を得る必要もない。
寧ろ、「最強の漢」を目指すために集まっているわけだから、どちらかというと負けることでしか得られない大切なことを自らの経験として、私生活に活かす必要があると、僕は思っている。(それがなんなのかは、メンバーそれぞれ違うと思うし、活かせるかどうかも、個人の技量に掛かっている)
もちろんロードバイクという自転車は「レーサー」と呼ばれるだけあって、競技用の自転車であるし、競技というのは、勝敗を決めるものでもあるわけだから、僕や『Be-Blue』の考え方は、自転車競技そのものの否定になるのかもしれないけれど、僕にそんなつもりは一切ない。
人は基本的に自由なのだから、勝ちを求める人を否定はしない。勝ちたければどんどん勝てばいいと思う。そんなものは個人の自由だ。
ただ、少なくとも『Be-Blue』はそういうチームではないというだけの話であって、それもチームと主催者である僕の自由だ。
そういう方針が好みの人は参加して一緒に走ってくれれば嬉しいし、そうでない人は、違う場所で走ればいい。それだけのシンプルな話である。
勝つための勝負では強くなれない
いつも、『勝負』って言葉を聞くと、僕は怯んでしまう。
あまり好きじゃないから。勝負は。
勝っても、負けても、あまりいい思いはしないから。
だけど、君が、巻島さんから預かったこのチームを、
今泉君を、鳴子君を、攻撃するというのなら、
答えは、YESです!
観念的だし根拠はないけれど、多分、本当に強い人は勝つための勝負をしていないと思う。
どちらかというと、他人を打ち負かしたり、そういう刹那的なことじゃなくって、もっと、自分を高めるための「なにか」を得ようとして、戦いに挑むんじゃないかな。
繰り返しだけれど、桜井氏の言うように「なんとかして、必死に自分が勝とうしている状況は心に余裕がない。だから弱いし、勝てない」とは、言い得て妙だと思う。
他人を打ち負かしたって、大したものは得られない。
得られるのは虚しさだけ。
それよりも僕は、自転車を通じてもっともっと、自分にとって役立つ、他では得難い大きなものを獲得したくて走っているだけ。
勝ちとか、負けとか、はっきり言ってどうでもいい。
心温かきは万能なり
『心温かきは万能なり』
これも、桜井氏の言葉であるが、決して「なにかに優れろ」という意味ではない。一つのことに偏らず、いろいろなことを満遍なくバランス良くできる柔軟な心や姿勢を持とう。そういう心構えは、人としての温かみに繋がるという意味だ(と僕は理解・解釈している)。
つまり、過ぎたるは猶及ばざるが如しなのである。
本当の意味での人としての温かさや強さ、逞しさというものは、勝ち負けを越えた世界から得たものを活かした人にのみ、滲み出る人間性・人格性のようなものなのではないか。
なんとなく、そう思った。
とっても抽象的なエントリィだけれど、たまにはこういうのもいい。
久しぶりに桜井章一の本でも読もうかな。
ロードレースチーム『Be-Blue』ではメンバーを大募集中です!
というわけで、こんな変わったブログを書いている変わり者の私が主催者ですが、実際に会うほうが、ここに書いてある人格よりは多少、否、かなりマイルドですのでご安心ください。
- みんなで楽しく走りながら、本気で強くなりたい!
- 一人で走るのには飽き飽きしている!
- 限界を突破したい!
そんなあなた!
ロードバイクを通じて、みんなで一緒に最強の漢を目指しませんか?!
(初心者も大歓迎!ビギナーライドもやってます!)
あなたのご応募、心からお待ちしております!